全日本3連覇の石川佳純も認めた“天才中3”平野美宇の実力
卓球の全日本選手権女子シングルスは、石川佳純(22=世界ランク7位)が、15歳の平野美宇(同18位)を4-1で下し、女子では史上4人目となる3連覇で4度目の優勝を果たしたが、改めて存在感を見せたのは敗れた平野の方だ。
準決勝では15歳対決となった伊藤美誠(同12位=リオ五輪女子団体戦代表内定)を4-0のストレート勝ちで下し、初の決勝では女王石川から1セットをもぎ取った。
平野は9歳で全日本選手権一般の部に史上最年少で出場するなど「天才少女」と呼ばれ、13年4月に五輪などで活躍できるトップアスリートを育成する「エリートアカデミー」に入校した。
JOC(日本オリンピック委員会)が運営するこのアカデミーに入った有望選手たち(卓球、レスリング、フェンシング、飛び込み、ライフル射撃)は、都内のナショナルトレーニングセンターを練習と生活の拠点とし、トップレベルの指導者による長期的・集中的な指導の他、英会話や栄養指導なども受けている。
食費や寮費はJOCが負担。海外遠征など競技にかかる費用は各競技団体が面倒を見てくれる。中学や高校の部活で汗を流している選手に比べてあらゆる面で恵まれているため、妬みや批判の声も少なくない。