SB工藤監督を若死にさせなかった 雅子夫人の愛情と気配り
指揮官となってもサポートは変わらない、いや、現役の時以上かもしれない。ソフトバンクの工藤公康監督(52)を支える、4歳年下の雅子夫人のことだ。
2人が結婚したのは工藤監督が26歳、西武時代の89年オフ。当時の工藤監督は度重なる夜遊びで内臓はボロボロ。医者から「このままだと死ぬよ」と宣告された。雅子夫人は旦那のため、必死に栄養学やトレーニング方法などを勉強。工藤監督が48歳で引退するまで、献身的に支えていたのは有名な話だ。
しかし、雅子夫人の支援は、こと野球だけにとどまらない。当時を知る記者が「あれはダイエー移籍初年度の95年のことです」と、こう続ける。
「あの時は奥さんの実家のある茨城で自主トレをスタートした。そこに取材で訪れた報道陣が殺到。奥さんは嫌な顔一つせず、記者を自宅にあげてもてなした。工藤の練習が終わると、『あなた、皆さんを食事に連れて行ってあげたら』と提案し、近くの料理屋に移動。そこでメシを食った後、再び自宅に戻って取材となった。そろそろお暇しようとなった時、奥さんの姿が見えない。工藤は『まあ気にしないで』と言ったので玄関のドアを開けて外に出たら、奥さんが記者用と会社用の2つのお土産を用意して待っていたんです」