自白なら処分1年…野球賭博“時限立法”に透ける球界の焦り

公開日: 更新日:

 次は一体誰なのか。

 4日、プロ野球実行委員会が開かれ、野球賭博に関与した選手、関係者に対する期限付きの特例措置が承認された。

 野球賭博行為について自己申告をした場合、一度は無期失格処分になっても、1年後に改悛の情があれば熊崎コミッショナーの判断で処分が解除されるというもの。4月6日から25日までの20日間の期間限定で実施される。

 NPB調査委員会の大鶴委員長はこの“時限立法”について、「野球協約の範囲内でのギリギリの措置。仮に有害行為をした選手がいるとすれば、申告しようかどうかという苦しみから、早期に解放してあげる必要性がある」と説明。まるで、すでに処分を受けた巨人4選手以外にも野球賭博をやっている選手がいるかのような口ぶりだ。

 処分を軽くすることで全容解明のための情報不足を補う意図があると同時に、同コミッショナーは先日、賭博行為で無期失格処分となった巨人の笠原将生の事情聴取を進めることを明かしている。この日までに聴取は実現していないが、今後の笠原の証言によって「第5の男」がアブり出される可能性はゼロではないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事