ハム大谷3年ぶり死球も 広島ジョンソンお手本内角攻め

公開日: 更新日:

 この1球で目が覚めるか。

 日本ハムの大谷が8日の広島戦で、13年のルーキーイヤー以来となる3年ぶりの死球を食らった。初回、2ボールから広島先発のジョンソンが投げた3球目は、大谷の右脇腹へ一直線。148キロのシュートが二刀流選手に鈍い音を立ててぶつかると、グラウンドを転々と転がった。これには札幌ドームも騒然。

 栗山監督は目を見開き、「交代させた方がいいんじゃないか」と言わんばかりの表情を見せていた。

 3年ぶりという数字が示すように、パの投手陣は大谷に対して、どこか遠慮がちだった。内角の際どいコースを攻めず、投げるのは外角球がほとんど。それで打ち取れるならいいが、その外角球をバカスカとスタンドに放り込まれているのだから世話はない。

「パの投手陣には、同じ投手という仲間意識が強いのかもしれません。しかし、普段対戦しないセの投手陣はそこまで考えない。今季の交流戦でも、大谷が内角のボールを強引に引っ張る場面が何度かあった。この日のジョンソンも、内角を徹底的に突いた。2打席目は四球だったが、3打席目は内角をえぐるシュートでファウルを取り、チェンジアップで見逃し三振。外角に強い強打者を攻める、お手本のような投球でした」(セ球団スコアラー)

 普通に考えれば、3年ぶりの死球ということ自体が異常。ぶつけたジョンソンにしても、特別何かをやらかしたわけではない。

 おかしいのは自分たちだとパの投手陣が気付けば、大谷にカモにされるケースも減ると思うのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる