何があった? イ・ボミが突然“チャリティー熱心”の思惑
先週、今季4勝目を挙げたイ・ボミ(28)。圧倒的な強さで、すでに1億2172万1332円を手にしている。
2週間前には韓国へ帰国して、ジュニア育成のイベントに参加していた。最近は地元江原道の子供たちに賞金の一部を寄付したり、副賞をプレゼントしたり、社会貢献活動に熱心だが、いったい何があったのか?
「これまでイ・ボミのそういった活動は聞いたことがない」と、韓国のゴルフ事情に詳しい太刀川正樹氏がこう続ける。
「ジュニア時代、国家代表の下に位置する常備軍だったイ・ボミは同じ88年生まれの国家代表だった朴仁妃、申ジエに強い劣等感を抱いていた。日本で賞金女王になったとはいえ、朴も申も米ツアーで賞金女王と世界ランク1位になっている。2人に比べれば当然、韓国内の評価は低い。今でも格下という意識はあるはずです。ただ実績では劣るものの、日本での活躍で韓国メディアでも大きく取り上げられるようになった。朴も申もチャリティー活動に積極的だから負けていられないとなったのかもしれません」
申ジエは母国では「寄付天使」と呼ばれ、慈善活動に熱心。障がい者施設や児童養護施設への寄付を続け、オフにはボランティア活動を行っている。朴仁妃も昨年、南スーダンの支援などに計1億ウォン(900万円)を寄付している。
「ゴルフでは朴仁妃や申ジエにはかなわなかったが、寄付をしたり、ジュニア育成に力を入れれば、韓国内での評価が高まり、イメージアップと同時に人気も出る。そんな思惑があるのでしょう」(前出の太刀川氏)
ゴルフ同様なかなかしたたかだ。