ライバルは国内に 日本卓球「東京五輪」出場枠争い激化
リオ五輪で大活躍した伊藤はアジア予選で中国の丁寧(26=1位)に勝ち、「打倒・中国」に一筋の光を見いだした期待の星でもある。その伊藤が目を向ける先は中国ではなく日本なのだ。
「出場することも大変」
優勝後、伊藤がそう言ったように、いま国内のジュニア選手は非常に層が厚い。
平野や早田に加え、昨季からドイツ卓球ブンデスリーガに加入した加藤美優(17=37位)や浜本由惟(18=23位)ら実力ある若手が台頭。4年後に、ちょうど脂の乗った選手が揃えば、東京五輪の代表(団体の3人のうち、2人は個人戦も戦う)争いは熾烈を極める。伊藤や現エースの石川佳純(23=5位)も、うかうかしていられないのだ。
ちなみに、男子もこのジュニア選手権で中国を破った韓国を一蹴して11年ぶりの優勝。史上初のアベック優勝を果たし、「東京世代」として注目される張本智和(13=77位)が、リオ五輪個人銅の水谷隼(27=5位)の次世代選手として頭角を現している。
ライバルは日本にいる。