ダメ虎逆戻り阻止へ 福留主将に課せられる“アニキ”の役割
■かつては金本監督が意識改革
昨年8月、藤浪が1回7失点で降板した試合で、ベースカバーを怠ったことに「やるべきことをやれ」と厳しく注意した。キャプテンに就任した今季は、キャンプから後輩選手の相談に耳を傾けるなど、アニキ役を担うつもりでいるようだ。
かつてダメ虎といわれた阪神は、金本監督が入団した03年に18年ぶりのリーグ優勝を果たすと、そのわずか2年後の05年にも優勝した。広島仕込みの全力疾走や、ゲーム後の素振りなど他選手の「お手本」として、ぬるま湯体質だったチームに意識改革をもたらしたのが金本監督だった。
福留は中日黄金期の落合監督時代に主軸を担い、メジャーで5年間のプレー経験もある。優勝経験のある主力選手がどんどんいなくなる中、この男の働きが今季の阪神の行方を左右しそうだ。