決定的野球観の違い 小久保監督と原氏「巨人時代の因縁」
巨人関係者によれば、「2人には因縁がある」と言う。WBCに出場する侍ジャパンの合宿を訪問した、09年日本代表監督の原辰徳(58)。小久保裕紀監督(45)は、第2回WBCを制した経験者のアドバイスに熱心に耳を傾けていたが、同じ釜の飯を食った巨人時代、2人の関係は必ずしも良好ではなかった。
「小久保がホークスから巨人に移籍して3年目、監督に原さんが戻ってきた。結果的にこの年は、借金14の4位に沈んで『こんな弱いチームで野球をやったことがない』と原さんが吐き捨てたシーズン。故障で離脱するなど主砲の小久保への風当たりも強かった。そういう状況の中、小久保がスタメンを外されたんです」(巨人関係者)
小久保は03年オフに当時のホークス球団幹部との軋轢をきっかけに、前代未聞の無償トレードで巨人に移籍。堀内監督のもとで1年目から41本塁打、34本塁打と結果を出した。3年目に監督が堀内から原に代わったが、巨人関係者の誰もが「野球選手のかがみ」と評した小久保の野球に取り組む姿勢は変わらず、原監督と球団は外様選手初の主将に任命するほどだった。