侍J準決勝で米国に敗退…貧打拙守で投手陣の好投フイに
日本が許した先制点も失策がらみ。四回、名手の二塁・菊池が打球をはじいたのをきっかけに、菅野が2死一、二塁のピンチを招き、6番・マカチェンに左前適時打を浴びた。菊池は六回の攻撃で同点弾。米国2番手N・ジョーンズの158キロを右翼席に運び、すぐさまミスを取り返したが、最後も投手陣の好投を守備がフイにした。
試合開始直前、「ここまできたら一発勝負でやるしかない。腹をくくっている」と話した小久保監督はその言葉通り、積極的な継投策で米国の強力打線を封じた。菅野、千賀の2人で8回を乗り切ると、九回には平野、宮西、秋吉と矢継ぎ早に繰り出し、「一人一殺」さながらの勝負手。追加点を許さず、最終回の攻撃陣の奮起に託した。
だが、先頭の中田が投ゴロ。続く坂本も遊ゴロに終わり、最後は八回に痛恨のミスを犯した松田が外角に大きく外れるボールを振って三振。打線はわずか4安打。中軸の3番・青木、4番・筒香、5番・中田で計9打数無安打では勝てるはずもなく、貧打と拙守で日本は準決勝で敗退した。
「ホームが遠い、そういう試合だった。ピッチャーは本当によく投げてくれました。でも、1点が遠かったですね。一発勝負で難しい戦い。選手は責められない。何度も言うようですけど、本当にホームが遠かったですね。悔しい負けですけど、本当に選手はよくやってくれました」とは、試合後の小久保監督のコメント。