球宴辞退も収穫大 ダルはベンチで超一流の技しっかり盗む
レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)はオールスター(11日=マイアミ)後に、もう一皮むけそうだ。
前半戦最後の9日(日本時間10日)のエンゼルス戦に登板したため、すでに出場辞退を表明。マウンドに上がらないが、球宴前日のセレモニーやイベントなどに出席し、試合当日はア・リーグのベンチにも入るという。
出場を辞退した場合、現地入りすらせずに球宴期間を休養に充てる選手もいる中、ダルがベンチ入りするのは「オールスターはいろんなものが得られる」(本人)からだろう。
今回、選出されたア・リーグ投手陣は相変わらず豪華な顔ぶれが揃う。14年のサイ・ヤング賞右腕インディアンス・クルーバー(31)、15年の最多奪三振王(274)で今季も両リーグトップの178奪三振をマークしているレッドソックスの右腕セール(28)ら、球宴にふさわしいメジャーを代表する投手ばかりだ。
ダルは技術的なことはもちろん、トレーニング法や栄養管理まで日頃から研究心旺盛なことで知られる。ダルにとっては球宴のベンチには生きた教材が揃っており、クルーバーやセールから何かを盗もうと考えるのは当然のことだろう。