来日なら争奪戦 台湾の三冠王・王柏融に聞いた巨人の印象
「選球眼とバットコントロールが良い。日本に来ていきなり3割、30本を打つのは難しいかもしれないが、日本の投手に慣れ、台湾投手と比べて速いストレートに対応できるスイングスピードが身につけば、活躍する可能性は十分にあります」
■日本経由でメジャー挑戦も
王は、早ければ来オフにも日本球界に挑戦する意向があるという。所属先のラミゴと今年から5年総額3180万台湾ドル(約1・2億円)の契約を結んでいるが、たとえ契約期間中であろうと、入札制度がない台湾では、年間125日の一軍登録を3シーズン達成し、所属球団の許可を得られれば海外移籍が可能になる。
台湾のメディア関係者は、「何度も国際大会に出場している王は、大学時代から日本やアメリカでのプレーに関心を持っている。日本で成功できれば、ゆくゆくはメジャー挑戦の夢もあるようです」と、こう続けた。
「複数の日米球団が王の視察に訪れている。先日の台湾選抜と日本のロッテ球団との親善試合(桃園)にもスカウトが来た。現時点で巨人、阪神、ソフトバンク、オリックス、日本ハム、西武、ロッテなどが関心を持ち、大リーグはレッズなどが視察している。中でもオリックスは大学時代から目をつけていたそうです。日本の球団スカウトのひとりは『台湾に入札制度があれば、すぐにでも獲得したい』と話していました」