広島1位中村奨成 女手一つで育てた母は“元祖カープ女子”

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 打ってはこれから本拠地になるマツダスタジアムで、特大の打球を放った。田中代表が続ける。

「中3の試合でレフトの頭を越してウオーニングゾーンまで飛ばし、ワンバウンドでスタンドに入れた。硬球に比べ、軟球は飛ばないので覚えています。お母さんは熱心な方で、息子はいなくても今でも試合の応援に来てくれるんですよ。母子家庭の悲愴感みたいなものは感じませんでしたが、物は大事にしていましたね。チームが買ったキャッチャーミットがあって、奨成は『ぶち(すごく)いいじゃないですか』と言いながら、試合では入団当時の自分のミットを大事に使っていました。勉強は苦手で、中学の先生に『勉強にも興味を持つよう言ってください』と頼まれたこともあります(笑い)」

 これからは野球1本で母親孝行する。

中村奨成(なかむら・しょうせい)1999年6月6日生まれ、広島県出身。大野東小1年から野球を始め、3年から捕手になる。中学は「大野シニア」に所属。広陵では1年春の県大会からレギュラーを任された。50メートル6秒0、遠投120メートル。今夏の甲子園でチームを準優勝に導いた。高校通算45本塁打。181センチ、76キロ。右投げ右打ち。22日に契約金1億円プラス出来高、年俸800万円(金額は推定)で仮契約。背番号は「22」。

【連載】17年ドラフト 注目選手の“家庭の事情”

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