１９６７年７月１４日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て９４年にフリーランス。著作に「Ｕ―２２」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。
久保裕也<4>理想のFWは元スペイン代表のダビド・ビジャ
■オカさんはハンパなくすごい
その思いは今季途中からトップ下に入るようになって一層強くなった。
「英プレミアリーグで今季４点のオカさん（岡崎慎司＝レスターＦＷ）はハンパなくすごい。点を取ることにフォーカスしているから、あれだけの数字を残せるんだと思います。でも自分は２列目とか、いろんな役割をやらされるタイプ。オカさんとはちょっと立ち位置が違うかな。代表でやってるサイドＦＷも、スプリント回数とか長い距離を走ることが求められるので、そのあたりを改善しないとスペシャリストにはなれない。トップ下はボールを受けてターンしてシュートまでいく力が大事だし、技術的なバリエーションも（シュートに至るまでの）イメージが必要ですが、自分にはトップ下が合っているかな、と感じます」と彼は冷静に自己分析する。
その久保が思い描く理想像はスペイン代表ＭＦビジャ（ニューヨークシティーＦＣ）。代表通算５９点と同国最多得点記録を持つ小柄な点取り屋に自分自身を重ね合わせる。
「右利きで身長もほぼ一緒。物凄くスピードがあるわけでもないのにシュートがうまくてメッチャ点を取る。なんかちょっと自分に似てるなぁと感じてます。スペイン代表ではサブが多いのに、（出ると）短時間で仕事をする。そこも凄いですね」
