初マラソンでVも “浪速の腹筋娘”松田瑞生これからの課題
明るいだけでは五輪の舞台には立てない。
28日の大阪国際女子マラソンは、昨年の世界陸上女子1万メートル代表の松田瑞生(22)が2時間22分44秒で優勝。初マラソンをぶっちぎりで制し、20年東京五輪代表選考会となる19年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を獲得した。
レースは25キロすぎに、大阪薫英女学院時代の1年後輩になる前田穂南(21)が飛び出す。31キロ手前で松田が追いつき、そのまま抜き去ると、後は独走となった。
レース後、松田は「トップに並んで、上り坂がキーポイントになると考えていた。そこでしっかり勝負をかけることができた。夢は東京五輪出場なので、そこへ向けてしっかり練習を積みたい。ありがとうございました。イェーイ!」と言ってVサインを見せた。
大阪出身で鍼灸院を営んでいる母親同様、性格は非常に明るい。毎日1時間以上の腹筋トレーニングを欠かさず、長距離選手とは思えないほどの割れた腹が自慢。「東京五輪に出ることが親孝行」と言う「浪速の腹筋娘」は、このまま女子マラソン界のエースになれるのか。陸上ジャーナリストの菅原勲氏が言う。