英語の冗談に日本語で反応…大谷翔平の知られざる米国生活
米国で嫌でも興味を持たざるを得なかったのは食生活だ。
これまでも食には興味があった。が、あくまでもアスリートとしての食であって、俗にいうグルメではない。自分が取り組んでいることを犠牲にしてまで「好きなものを食べたいとも思わないし、そういう感じで食事はしていない」という。
■なぜか家族が寂しそうに…
高校時代もプロに入ってからも寮暮らし。特にプロでは黙っていても栄養のバランスの取れた食事が出てきたが、一人暮らしとなるとそうもいかない。まして勝手の分からない米国で体重をコントロールしたり、良いコンディションを維持したりしなければならないのだ。
そこで大谷が頼ったのが管理栄養士たち。キャンプ中に90食分の食事を冷蔵庫、冷凍庫に作り置いてもらっただけでなく、自炊の方法も学んだ。中でも大谷が希望したのは自分でオムライスを作れるようになること。鍋でご飯を炊く方法や、包丁の使い方までマスター。いまではオムライスばかりか、ハンバーグなども作れるように。自炊の楽しさも覚えた。開幕後、大谷の食生活を危惧した家族が住まいを訪れたものの、やることがなくてさびしそうに引き揚げたという。