T・ウィリアムズと比較 ソフトB柳田「4割打者」の可能性は
24日時点でソフトバンク柳田悠岐の打率は・387。夢の「4割」に届くのだろうか。
戦後、日米で4割打者は出ていない。戦前、メジャーリーグで過去8人、延べ13回を記録したに過ぎないのだ。
77年をさかのぼること1941年、23歳のテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)は、メジャー昇格3年目(143試合)にして・406を達成。今のところ最後の4割打者である。
高打率を残す打者には「打たない」タイプと「打ち込む」タイプがある。テッドは前者だった。
投手が強打に恐れをなし、ストライクゾーンで勝負をしてこないと知ると、誘い球には手を出さず四球が増加。打てる球だけを待って好球必打に徹した。結果は「安打÷打数」の分母が小さくなり、高い打率を維持した。
昨年パ・リーグ首位打者の秋山翔吾(西武)と比較しよう。秋山はテッドの4割時と同じ185安打を記録しながら72四球。575打数で打率・322。テッドは倍の145四球。打数は456と抑えて4割を達成している。