著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

T・ウィリアムズと比較 ソフトB柳田「4割打者」の可能性は

公開日: 更新日:

 さて、昨年まで3年連続最多四球の柳田はここまで65安打、19四球でバランスが悪い。テッドの「四球÷安打」のレシオ(比率)が78%に対し、柳田は30%しかない。

 89年、巨人のクロマティはプロ野球史上最長の8月20日まで4割以上の打率(・401)を記録した。その時点で140安打、42四球。レシオは柳田と同じ30%であり、柳田と同じく「打ち込む」タイプだといえる。しかし、クロマティはそれ以降の打率が・289と大失速。最終打率は・378だった。このタイプはスランプ時に四球を奪えず、凡打ばかりで息切れする傾向が強い。

 やはり「打ち込む」タイプのイチローはマリナーズ時代の2004年に262安打したとき、シーズン後半戦は安打を量産し・429という高打率だったものの、前半戦は・321のスロースタートが痛かった。最終打率は・372に終わっている。

 柳田が4割を打つためには、やはりボール球に手を出しての凡打を減らし四球を選ぶことだ。ソフトバンクは4番デスパイネの不調が続いている。相手バッテリーは3番柳田との勝負を避ける傾向があり、昨年(89個)以上に四球を選べるはずだ。

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