ポーランド編<上>レバンドフスキを止めるのは至難のワザ
1974年と82年大会で3位という素晴らしい成績を収めて78年はベスト8に、86年にはベスト16に食い込んだ。この「12年」がポーランドサッカーの栄華だった。その前後は欧州予選敗退が続き、02年と06年に本大会出場を決めたとはいえ、いずれもグループリーグで姿を消すことになった。今回、3大会ぶり出場の原動力となったのが、欧州予選9試合で16得点を決めたエースFWレバンドフスキである。この欧州を代表する強力ストライカーを日本はどう封じるのか? サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の日本代表担当、河治良幸氏による「ポーランド徹底分析」第1弾。
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――ポーランドとは過去2戦して2勝。相性の良い相手と言えるかもしれませんが、現代表には驚異的なストライカーがいます。
「ポーランドというチームを表現するならば<すべてのプレーがシンプルにして力強い>と言えるでしょう。アタッカー陣のタテへの推進力は、分かっていても容易に止められません。最後の仕上げを担当するのが、バイエルン・ミュンヘンでプレーするCFレバンドフスキです。彼の傑出した得点能力を最大限生かすために、サイド攻撃をどんどん仕掛けてきます」