コロンビアに勝利も…釜本氏は攻撃停滞と決定機ミスに注文
■「修正力」の欠如
しかし、このことが逆に落とし穴となった。いくら日本が中盤でボールを回しても、コロンビアの選手は「怖さ」を感じない。それどころか「DFがきっちりと守って」から「中盤を省略してカウンター」を仕掛けて「トップのエースFWファルカオにボールを集める」と目的意識が明確になった分、コロンビアの選手たちに息を吹き返させてしまい、日本に停滞感が漂うようになった。
日本ベンチの、そして選手たちの「修正力」の欠如には、いささか落胆させられてしまった。中盤でのゲームメークはMF柴崎に任せ、MF香川が相手ゴールに近いところに陣取れば、1トップのFW大迫以外に日本選手が増える。
当然、コロンビアDFの負担は増える。せっかくの「数的優位」を中盤で生かすのではなく、ゴールに直結する=前めのエリアで活用すべきだった。そう指示しないベンチ、ピッチ上で感じ取れない選手に疑問符を付けさせてもらう。
■数的優位の生かし方×
日本が「1人多い」メリットを生かせないでいる間隙を突き、前半のうちにコロンビアに同点ゴールを決められたわけだが、後半14分に日本に2つ目の僥倖がもたらされた。ベンチスタートのMFロドリゲスが、交代出場してきたのである。