JOC竹田会長の「政治五輪」象徴コントにバッハ会長が苦言
アハマド会長は「それでは順番を変えて、(次に話す予定だったIOC)バッハ会長、どうぞ」と促し、バッハはマイクの前で「JOCを代表してご挨拶します」と皮肉タップリに切りだして場内は爆笑へと変わった。
バッハ会長がスピーチを終えると、竹田会長はバツの悪そうな顔で一礼して登壇。その後は淡々と英語の原稿を読み上げた。
「スポーツよりも政治を大事にしているということを象徴するような出来事でした」と話すのは、会議のネット中継を見ていた元JOC職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏だ。
「今回、竹田会長がスピーチより安倍首相のお見送りを優先させたことで、日本政府とJOCの関係や立ち位置が世界各国のスポーツ界に見透かされてしまいました。竹田会長には『わざわざ安倍首相にこんなスポーツイベントなんぞに来ていただいて』という雰囲気が見えた。日本はスポーツより政治が優先と世界中に知らせた格好です」
JOCが世界に醜態をさらした翌日、バッハ会長は30分以上にわたる演説でこう言ったという。