村上佳菜子も「やらせない」フィギュアに2世が少ないワケ
本音をこぼした。
4日、都内で「#チャーリーブラウン選手権 優秀作品授賞式」に出席した村上佳菜子(24)。子供が頑張る姿を表彰するイベントで「私もいつか幸せな家庭を築きたい」と語った上で、こう続けた。
「(自分の)子供にはスケートをやらせないと思うけど、何かやらせたい。私自身はかなり苦しいスケート人生だったので、かわいそうだと思っちゃう。自分がやってきたことだと、鬼になっちゃうので……。『やりたい』と言ってきたら『え~? やるの~?』って、なるべくやらない方向に持っていって他のことをやらせたい(笑い)」
村上は3歳のとき、姉の影響でスケートを始めた。2014年のソチ五輪に浅田真央らと共に出場したが、12位と惨敗。その後も好成績を残せず、昨年4月に現役を引退した。
■母親の苦悩
野球やサッカーといったメジャー競技はもちろん、スポーツ界には、いわゆる「親子鷹」が多い。しかし、フィギュアの場合はごく一部。バンクーバー五輪代表の小塚崇彦(29)は、父親がグルノーブル五輪代表で、最初の指導者だった。祖父も母も叔母もスケーターというサラブレッドだ。無良崇人(27)もスケーターだった父からコーチングを受けていた。ソルトレークシティー五輪代表の本田武史(37)は娘がスケーターで、親子で滑りを披露したこともあるが、これらはごくまれなケース。母親になった元女子選手が娘にスケートを続けさせる例は、日本では皆無に近い。