菊池雄星の本拠初登板に立ちはだかる“早打ち強力打線”の壁
マリナーズ・菊池雄星(27)が29日(日本時間30日)、本拠地シアトルで昨季世界一のレッドソックス戦に登板する。
メジャー初登板だった前回(日本時間21日)のアスレチックス戦(東京ドーム)は、予定していた球数(90)に達し、4回3分の2で降板。初勝利まで、あと1人と迫りながら、球数の壁に阻まれて白星を手にできなかった。
サービス監督は、新人左腕の故障防止を優先するため、今季は菊池の投球回数、球数を制限する方針を明かしている。今後は先発投手のノルマとされる100球に満たなくても降板するケースは少なくないとみられる。菊池が勝ち星を掴むには、少ない球数で極力、長いイニングを投げなければならないのだ。
米国デビュー戦で初勝利を目指すそんな菊池にとって、レッドソックス打線は厄介だ。
ア・リーグMVPのベッツ外野手(26=昨季、打率3割4分6厘、32本塁打、80打点)、昨季打点王(130)のJ・D・マルティネス(31=同3割3分、43本塁打)を軸に、チームの打撃成績は、総得点、打率(2割6分8厘)、出塁率(3割3分9厘)、長打率(4割5分3厘)など、複数部門でリーグトップをマークした。層の厚い投手陣と合わせ、複数の米メディアがア・リーグ東地区の優勝候補に挙げている。