ソフトB千賀 今季初球161キロの圧巻でメジャー移籍に前進
いきなりヤフオクドームがどよめいた。
29日の西武戦。ソフトバンクの開幕マウンドに上がった千賀滉大(26)が今季1球目に自己最速の161キロを記録したのだ。続く2球目も161キロ。4球目にも160キロを投げ込む“大台”連発に、スタンドのどよめきは収まらなかった。
千賀は昨年の契約更改で入札制度によるメジャー移籍を直訴。今年1月には後藤球団社長らと話し合いを持った。ソフトバンクはこれまで同制度を認めていない。結論は持ち越されたようだが、千賀本人は本紙の取材にこう言っている。
「球団からは『気持ちはよく分かった』という言葉をいただいた。まずは(自分の)気持ちや選手の現状を伝えられたことが大きかった」
6回無失点109球で降板したこの日の千賀はストレート66球のうち150キロ超えが実に57球、41球が155キロ以上という圧巻の投球だった。
巨人の菅野(29)と投げ合った14日のオープン戦では、球界ナンバーワンエースを上回る投球を披露。菅野をして「僕が持っていないところをすべて兼ね備えていると思うし、彼が持っていないものを僕が持っているとも思う」と言わしめた。
この日の投球を見る限り、もはや千賀は日本球界の器に収まり切らなくなりつつある。