広島は自力V消滅も…今季は故障者激減でライバル戦々恐々

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 自力Vが消滅した広島。16日は先発の大瀬良がDeNAに完投勝利を収めて2位浮上も、首位巨人とは4.5ゲーム差のままで、4連覇が危ういのは変わらない。

 しかし、今季の広島は故障者が異常に少ない。ケガで長期離脱中の選手は、シーズン前の今年2月に左肘の手術をした高橋昂だけ。開幕後に故障で登録抹消されたのは、頭部死球を受けた松山(脳振とう特別措置)と中村恭(左肘痛=7月)くらいだった。球団の方針で具体的な内容を伏せる「コンディション不良」による抹消例はあるものの、明らかなケガ人はほとんどいない。

 プロ野球選手は体が資本。その体を預かる広島の石井雅也ヘッドトレーナーは、選手の意識の高さに舌を巻く。

「選手たちは少なくともアップに1時間かけます。マツダ(スタジアム)のナイターなら昼12時前にはみんな球場に入って体を動かしているし、14時ゲームでも朝早くからトレーニングルームに来て体を仕上げている。ダラダラやっているように見えても、丹念にストレッチをしている。どこの球団もやっていることだとは思いますが、カープの選手はどこよりも意識が高く、自分の体に責任を持って、丁寧にケガ防止と向き合っているなという自信があります」

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