シニア初V逃した伊沢利光 “逆球ミス”から学ぶべきポイント
【ファンケルクラシック】最終日
観客動員数が10年連続2万人超えの人気シニア大会は、3年連続でプレーオフに突入。P・マークセン(53)が本大会5人目の連覇を遂げた。
勝ったマークセンと最終日最終組でプレーし、「優勝を意識して自分のプレーをするだけ」と語っていた伊沢利光(51)は、17番を消化して首位タイに並び、シニア初優勝のチャンスがあった。
ところが2オン可能な18番パー5のティーショットは、スプーンを手にして左に大きく曲げて左斜面へ。
2打目は急なつま先下がりのライから右ラフに出すだけ。結局、4オン2パットのボギーをたたきプレーオフ進出を逃し、4位に終わった。
クラブアナリストのマーク金井氏が解説する。
「今どきのドライバーはパーシモン時代よりヘッドが倍以上も大型化して重心距離が長くなった。しかしスプーンはそれほど大きくなっていません。だからドライバーとスプーンの重心距離は10ミリ以上の差があります。ドライバーよりもスプーンの方がヘッドが返りやすく、左へのミスが出やすいのです。ミスを防ぐにはフェースの向きをオープンにしたり、リストターンを抑えることが求められます」