エンゼルス首脳陣が温める大谷翔平に来季“三刀流”プラン
来季はフル回転での活躍を期待されそうだ。
来季、二刀流としての復活が見込まれるエンゼルス・大谷翔平(25)に新たな役割が与えられるからだ。
昨季終了後に、右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けた大谷は今季、打者に専念。DHで98試合に出場し、353打数、102安打の打率.289、16本塁打、54打点。8月28日のレンジャーズ戦の第2打席から、31日のレッドソックス戦まで快音が響かず、自己ワーストの13打席連続無安打(2日終了時)。今季は好不調の波が激しいとはいえ、パワーは依然として健在だ。打球の軌道などを計測するMLBのスタットキャストによれば、大谷の今季の平均初速は92.6マイル(約149キロ)で、大リーグ平均(約141キロ)をはるかに上回る。
一発があり、内野安打にできる走力も併せ持つ大谷は、相手投手にとっては嫌な存在ではあるものの、打者としての先発出場はDHのみで、起用法は限られている。指名打者が使えない敵地ナ・リーグでのインターリーグではスタメンを外れ、ベンチ待機を強いられるのだ。今季、エンゼルスの敵地での交流戦は、大谷が復帰した5月以降では計8試合。いずれも、ベンチで待機し、代打での起用に終わった。