ソフトBに9打席無安打…巨人・丸が今年も“逆シリーズ男”に
■昨年は6戦4安打と大ブレーキ
広島に在籍していた昨年も丸は日本シリーズでソフトバンク投手陣に6試合シリーズでのワースト記録を更新する12三振を喫した。結局6戦で4安打、打率・160と大ブレーキ。広島が日本一を逃す戦犯となった。今年6月の交流戦では3試合で13打数6安打とソフトバンク投手陣を打ち込んだが、「交流戦の時は丸にそこまで厳しく突っ込んでいない。インコースはリスクもあるし、日本シリーズで対戦することも想定していました」とは、前出のソフトバンク関係者である。
この日、3連続三振を含む4タコに終わった坂本の状態も深刻だ。ここまで計11打数1安打で打率・091。坂本はインコース打ちの名手で、セ・リーグの某投手は「坂本に内角なんて怖くて投げられませんよ」と言うが、実は「内角高め」に限定すると今季は・250。この日もバンデンハーク、石川、モイネロにしつこくインハイに投げ込まれ、ボール球に手を出すなど、完全に打撃を崩されている。原監督は「坂本と丸? 巨人らしさ、巨人の良さが出ていないね」と嘆くしかない。「サカマル」が封じられると接戦にも持ち込めない。3連勝のソフトバンクの日本一確率は83%となった。
巨人はなす術なく、終戦の日を迎えようとしている。