大谷二刀流復活を後押し エ軍新投手コーチはTJ手術経験者
エンゼルス・大谷翔平(25)の直属の上司が決まった。
10月に招へいしたジョー・マドン監督(65)に続き、投手コーチは、今季までメッツで監督を務めたミッキー・キャラウェイ氏(44)の就任が日本時間6日、決まった。
メッツの指揮官としては結果を残せなかったキャラウェイ氏だが、2017年まで所属したインディアンスでは投手コーチとして手腕を発揮。当時の実績を考慮すると、二刀流完全復活を目指す大谷にはうってつけの人材と言ってよさそうだ。
自身も現役時代にトミー・ジョン(TJ)手術を受けた経験から、同じ手術を受けた投手を相次いで再生させた。11年に右肘にメスを入れて復帰後しばらくはくすぶっていたカルロス・カラスコを17年に最多勝を獲得するまでに復活させたのが代表例。キャラウェイ氏の手腕もあって、インディアンス投手陣は13年から5年連続でチーム防御率3点台と安定した。
さらに、キャラウェイ氏は投手ごとに投球スタイルや球種の見直しを図り、当時のインディアンスには使い手が少なかったカーブをマスターさせた。速球派が多かった投手陣はカーブをマスターして投球の幅が広がり、エース右腕のクルーバーは多彩な変化球を駆使して2度のサイ・ヤング賞(14、17年)を獲得している。