卓球エース伊藤も逆転負け…東京五輪は銀メダルが精一杯?
壁は永遠に崩せないのか。
卓球のワールドカップ(W杯)団体戦は10日、男女の決勝が行われ、日本の女子は中国に0―3で敗れ、W杯9連覇を許した。中国男子も韓国を3―1で破り、8連覇を達成した。
第1試合のダブルスは、石川佳純(26=世界ランク8位)、平野美宇(19=同10位)組が陳夢(25=同1位)、劉詩雯(28=同2位)組にストレート負け。ポイントはシングルスの第2試合だった。
伊藤美誠(19=同7位)対孫穎莎(19=同3位)は、伊藤が2ゲームを先取。2―2で迎えた5ゲームは序盤からリードを奪い10―7のマッチポイント。そこから孫にまさかの5連続ポイントを許し、逆転負けを喫した。続く平野も劉に歯が立たず、日本は完敗の銀メダルに終わった。
中国はリオ五輪単金メダル、団体連覇の丁寧(29=同6位)をベンチに下げ、日本勢の中で最も恐れるエース伊藤に、こちらも将来のエース候補である若い孫をぶつけてきた。孫の身長は160センチ。丁寧(172センチ)ほど長身ではないが、終始冷静でパワフルな両ハンドは伊藤(150センチ)より一枚上だった。