急がば回れ紀平梨花 GPファイナル「4回転」跳び急ぎは厳禁
3日、日本時間6日開幕のフィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルに出場する紀平梨花(17)が現地のトリノに到着。「(調子は)結構いい感じです」と連覇のかかる大舞台へ順調ぶりをアピールした。
女子はロシア勢4人に対し、紀平が4回転サルコーをフリーの構成に組み込むかどうかが注目されている。
先月のNHK杯では、練習で1度は成功したものの、本番は回避。トリプルアクセルを2度決め、銀メダルを獲得した。
NHK杯で優勝したコストルナヤ(16)は4回転を跳んでいない。紀平と同じく完全に習得していないとみられるが、それでも10点近い差で頂点に立った。
このときは4回転を操るトルソワ(15)とシェルバコワ(15)が不在だったものの、紀平もGPファイナルで「跳び急ぐ」ことはない。
紀平は今年9月のオータムクラシック前に負傷した左足首に不安を抱えている。
昨季の全日本選手権ではスケート靴が合わず、足首を固定するために何度もテーピングを巻き直すトラブルにも見舞われている。