裏金自民に衝撃!東京都議補選「2勝6敗」の大惨敗…ステルス支援の都知事選勝利ふっ飛ぶ
もうひとつの首都決戦として注目された東京都議補欠選挙。都知事選で小池知事にステルス支援を強いられた自民党にとって、こっちがホントの戦場だったが、予想された通り、裏金自民への忌避感がクッキリ結果に表れた。「知事選勝利」が吹っ飛ぶような大惨敗である。
都議補選は9選挙区(江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩=多摩市と稲城市)で行われ(定数各1)、自民は南多摩を除く、8選挙区に候補を擁立した。
結果は2勝6敗。欠員が生じる前は5議席あったのに、板橋区と府中市の2つしか勝てなかった。岸田自民はトコトン嫌われたものだ。裏金事件へのフザケタ対応を世論は許していない。自民選対は「なんとか4勝」を目指していたが、逆風どころか暴風雨である。
象徴的なのは、裏金2728万円をつくっていた萩生田都連会長の地元・八王子市だ。告示日に萩生田氏は、「逆風の原因を私自身がつくってしまった。申し訳ない」と謝罪したが、自民新人は一騎打ちとなった諸派元職に4万票以上の差をつけられた。
不祥事続きの江東区では、都議会自民党の幹事長を務めた4期の元職が無所属新人に敗れた。
一方、裏金議員の下村元文科相の地元・板橋区では、自民元職が勝利。「都民ファーストの会の候補のタマが悪かった」(都政関係者)ことに救われた。
「自民の調査では、江東、品川、北もなんとか最後は競り勝てるのではないかと望みをつないでいたのですが……」(自民党都連関係者)