ヤクルト内から聞こえ始めた「奥川は慎重すぎないか?」声
“リハビリ”が順調なのは確かなようだ。
4日、右肘炎症で別メニュー調整中のヤクルト・奥川恭伸(18)が2日続けてネットスローを行った。
前日は38球、この日は55球。ワインドアップ、セットポジションとフォームを試しながら、時にゆっくりした動作で探るように投げた。
この日は星稜高時代の恩師、林監督がキャンプ地を訪問。奥川は「激励していただきました。(監督の教えである)自分らしく、やっていきたい」と話すと、ネットスローについては「昨日より少し、力を入れて投げました。4割くらいかな。指のかかりはまだまだ。投球を始めたばかりですから」と続けた。
本人も言うように、投球練習は前日に解禁されたばかり。にもかかわらず、球団内では早くも「調整が慎重すぎないか?」という声が上がっているのだ。
奥川の右肘は1月の検査で、昨年から抱えていた炎症が完治していないことが発覚。本人に自覚はなく、常々「違和感はない」と話していた。それでもまだ成長段階の高卒1年目。ヤクルトは毎年のように故障者が続出しているだけに、そのトラウマもあるだろう。自主トレ中に投球禁止を言い渡されていた。