コロナ禍で高校野球に勢力図ガラリ 都市と地方で“逆格差”

公開日: 更新日:

 春夏8回の優勝を誇る大阪桐蔭も、緊急事態宣言を機に、全ての寮生が自宅へ帰省した。同校の平井教頭が言う。

「本校の野球部の施設は、山の上にありますので、他の方々と接触する機会は少ない。帰省するより寮にいる方が安全ではないかという意見もあり、非常に難しい判断になりました。公共交通機関を避けるため、長い時間をかけて車で迎えに来られた親御さんもいます。少なくとも5月6日まで学校が休校になり、全運動部が活動休止。教員も現在は自宅待機中であることや、緊急事態宣言の期間がどうなるかの見通しが立たないことも考慮し、判断しました」

■地方のドラ1候補は148キロマーク

 大都市圏が“フリーズ”する一方で、地方圏では練習を継続している学校が少なくない。たとえば沖縄は全国で唯一、高校野球の春季大会を準々決勝まで行った。

 今秋ドラフト1位候補で最速155キロ右腕・伊藤大海を擁する苫小牧駒大は、現在休校中でリーグ戦の開幕も延期しているものの、部員の外出に制限をかけたり、部の関係者以外は施設内への立ち入りを禁止するなど対策を講じた上で、練習を継続中だ。同校の大滝監督は伊藤について「1日あたり2時間程度の練習ですが、3月末のシート打撃では、148キロをマークするなど、故障なく順調に調整を進めています」と言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

  2. 2
    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

  3. 3
    焦る小池知事は都知事選「公務優先」もマユツバ…連日のしたたか演出で組織固めに没頭中

    焦る小池知事は都知事選「公務優先」もマユツバ…連日のしたたか演出で組織固めに没頭中

  4. 4
    ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

    ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

  5. 5
    どうするドジャース? 佐々木朗希の獲得に暗雲…他29球団は怒り心頭、さらに膨らむ恨み憎しみ

    どうするドジャース? 佐々木朗希の獲得に暗雲…他29球団は怒り心頭、さらに膨らむ恨み憎しみ

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  4. 9
    杉咲花「アンメット」大絶賛 次期フジ月10杉野遥亮「マウンテンドクター」への期待と不安要素

    杉咲花「アンメット」大絶賛 次期フジ月10杉野遥亮「マウンテンドクター」への期待と不安要素

  5. 10
    佐々木希、三田寛子…我慢したのは“サレ妻”だけでない!太川陽介、立川志らく“シタ妻”を許した男の矜持

    佐々木希、三田寛子…我慢したのは“サレ妻”だけでない!太川陽介、立川志らく“シタ妻”を許した男の矜持