競輪だけ崩壊状態…G1日本選手権中止を決めた静岡市の主張
新型コロナウイルスで野球、Jリーグは無観客試合で開幕、再開を目指し、公営ギャンブルも無観客で必死に開催をキープしようとしているが、競輪だけはくしから歯がこぼれるように、中止が相次いでいる。それが7~8割方というから崩壊状態だ。
それを食い止める大きな砦が5月5日から静岡競輪場で開催予定だった最大のGⅠ日本選手権(ダービー)だったが、24日、正式に田辺信宏静岡市長が中止を決めた。
24日の定例会見で田辺市長は「参加選手や関係者の移動を伴うことから感染拡大の重大な局面においては苦渋の決断」と語ったが、無観客でGⅠ開催を続けるJRA、ボート、今日25日から飯塚でSGを開催中のオートも事情は同じはず。しかも、武雄競輪(佐賀)は明日26日までGⅢの記念競輪を開催している。市長の言い分が理由になっているとは思えない。
また、緊急事態宣言が全国に広がり、静岡市としても休業要請を出して対象施設を明らかにしている。リストを確認すると場外車券売り場は対象でも競輪場は対象になっていない。状況は競馬と一緒なのに「市民に規制をかけている中でやるのは市民に理解してもらえない」(担当者)というのは理由になるのか。