五輪とは米国の“隙間産業” アスリート長者番付で一目瞭然

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 要するに、米国の人気スポーツの邪魔になるから五輪開催は夏に限定されているわけで、これは冬季五輪も同じ。40%以上の視聴率をとり、1億人以上が視聴する全米最大のスポーツイベントであるスーパーボウルは今年、30秒のCM価格が平均560万ドル(約6億円)だった。冬季五輪はそんな「最強コンテンツ」が終わってから開幕する。

 スポーツ大国のアメリカ国民にとっては、五輪よりNBAやNFLの方がよほど大事。新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪が今年の秋や来年の春に延期という声もあったが、そんなことは人気スポーツシーズンの隙間である夏場にガッポリ稼ぎたい国際オリンピック委員会(IOC)や五輪の独占放映権を持つIOCの「タニマチ」であるNBC(アメフトも中継)が認めるはずがないのだ。

 ちなみに米国NBCだけでも2014年から20年まで、五輪4大会で43・8億ドル(約4709億円)でIOCと契約。22年から32年までの6大会も76・5億ドル(約8225億円)で放映権の契約を終えている。

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