接触禁止で治安悪化…東京五輪の選手村で性犯罪多発の懸念

公開日: 更新日:

 東京五輪の夜が不安視されている。

 開催地の準備状況を監督するIOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ調整委員長は22日(現地時間)、今年10月までに東京五輪の開催可否について判断すると明かした。同委員長の母国である豪州の地元紙「オーストラリアン」が伝えている。

 東京大会には選手だけでも全世界から1万1000人が参加。記事によると、同委員長は新型コロナウイルスへの集団感染を防ぐため、選手村の隔離を検討。3密を避けるべく、アスリートに対して練習や食事以外の不要不急の宿舎内での移動を制限し、男女による濃厚接触も禁止する。

 五輪の選手村といえば、アスリート同士の夜の国際交流が盛んに行われていることで知られている。大会期間中の部屋では連夜のように、“肉弾戦”が繰り広げられ、選手には避妊具やローションが提供されている。前回2016年のリオ五輪では史上最多の45万個の避妊具が配布されて話題を呼んだ。

 参加国・地域や競技にもよるが、選手の大会中のセックスを認めている指導者は少なくない。これはリラックスして試合本番に臨ませるのが目的。セックス禁止となれば、欲求不満を抱えて満足にパフォーマンスを発揮できない選手も出てくるだろう。それ以上に危惧されるのが選手村の治安の悪化だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  2. 2

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  3. 3

    卓球・張本智和がトヨタ自動車「入社内定」の裏側…両親の教育観とスポーツ界の不安定要素

  4. 4

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  5. 5

    日本のアスリートと「向学心」に雲泥の差…《エリート選手に勉強不要》は世界の常識からズレている

  1. 6

    伊藤美誠がパリ五輪シングルス代表絶望で号泣…中国も恐れた「大魔王」はなぜ転落したのか

  2. 7

    IOC会長選に落選した渡辺守成氏が明かす「驚愕の敗因」…女性の一致団結に《屈服させられました》

  3. 8

    貴ノ浪が43歳で急逝 横綱・大関は「寿命が短い」本当の理由

  4. 9

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  5. 10

    羽生結弦「30歳の挑戦」…プロ転向から2年半「毎回五輪での記録を更新する気持ちでやっています」【独占インタビュー】

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」