大谷翔平にTJ手術の後遺症か…復帰先発を襲った再発の恐怖

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 全米の注目を集めた693日ぶりの復帰マウンドは、最悪の結果に終わった。

 右肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術から復帰したエンゼルス・大谷翔平(26)が26日(日本時間27日)のアスレチックス戦に先発するも1死も取れずに降板。3安打5失点、3四球の大乱調で、1敗目を喫した。

 大谷は7月上旬に全体練習が再開してから、紅白戦3試合、計12イニング相当に登板。延べ47人の打者に15四死球と制球に苦しんだ。ローテの都合から3試合組まれた対外試合のオープン戦には登板できず、実戦感覚に不安を抱えたまま開幕を迎え制球難を露呈。渡米1年目の2018年には最速160キロ前後を計測した直球は152キロにとどまった。

 Jスポーツメジャーリーグ中継で解説を務める評論家の三井浩二氏は「メジャー1年目の故障する前と比べても明らかに腕が振れていませんでした」と、こう続ける。

「2018年当時の映像を見ると、肘がムチのようにしなっていましたが、キャンプ再開後の紅白戦から昨日の登板を見る限りではアームのようで柔軟性がない。チームの判断でマウンドに上がっている以上、患部に痛みや違和感はないはずですが、本人は依然として再発の不安が拭えないのかもしれません。恐怖心から腕の振りが鈍くなり、直球、変化球ともキレが出ない。調整不足は明らかで、実戦復帰が1カ月早かったと思います。DHで出場しながら、投手としての調整を続けるので、復調にはしばらく時間がかかるのではないか」

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