高校野球ファンはもう寂しくない 各地の独自大会を完全中継
「もともとローカル局が地元向けに地上波で流しているものですから、解説者もいるし、プレーの再生映像も挟まります。パソコンやスマホなので画面が小さいという以外は、まったく遜色ありません。1回戦から中継があるので、無名校の無名選手の紹介があったりして、甲子園とは違う楽しみ方ができるんです。ただ、各局のエリア内の複数の球場の試合を同時に配信するため、配置できる人員とカメラに限りがあり、カットは少ないですけどね」(スポーツニュース制作会社プロデューサー)
「バーチャル高校野球」のもうひとつの人気の理由は、甲子園まで勝ち上がってこなくても、注目選手のプレーが見られることだ。この秋のドラフトの目玉といわれる明石商の中森俊介投手、通算本塁打32本の俊足スラッガー来田涼斗外野手は、次は兵庫大会の3回戦に登場する。初戦にプロ野球のスカウトが16人も視察に来た健大高崎の下慎之介投手は、8月4日の群馬の3回戦で見られるはず。153キロの速球が魅力の中京大中京の高橋宏斗投手は、きょう8月1日の4回戦に勝っただろうか。もちろん、「バーチャル高校野球」は試合結果も速報で流す。