低レベル9月場所 Vのカギは“奇跡の現役”元大関4人衆が握る
賜杯が誰の手に渡るかは、この4力士次第と言ってもいい。
10日目を終えた時点で低レベルの混戦状態となっている9月場所。2敗力士が大関貴景勝を筆頭に5人、3敗は大関朝乃山と先場所Vの照ノ富士(28)の2人というのだから、誰が優勝してもおかしくない。
そんな中、優勝のカギを握ると言われているのが、照ノ富士、栃ノ心(32)、高安(30)、琴奨菊(36)の元大関たちだ。
■2敗5人、3敗2人の大混戦
なにせ貴景勝の2敗目は8日目に栃ノ心に負けたもの。もし、勝っていれば優勝戦線の先頭を突っ走っていたはず。見事に足をすくわれ、混戦の中に叩き落とされた。さらに、同じく2敗の若隆景は高安に勝利。4人もいる元大関との勝ち負けが、優勝争いに影響を及ぼしている。
かつては大関から陥落したら引退するケースが多かったものの、今はむしろそのまま現役を続ける力士がほとんど。
上記4人の最年長、琴奨菊は今場所3日目から休場するも、十両転落を阻止すべく7日目から再出場。照ノ富士はケガで一時期は序二段まで落ちながらも、返り咲きを狙い、今場所も3敗と優勝圏内にいる。栃ノ心、高安も現役を諦める気はさらさらなさそうだ。