9月場所休場の白鵬が塗り替えたい「もう一つの横綱記録」
いまや横綱が休んでも誰も驚かない。
13日に初日を迎えた9月場所は白鵬(35)、鶴竜(35)の両横綱が初日から休場。2人以上いる横綱が全員初日からいないのは、1983年5月場所以来、37年ぶりの珍事というが、近年は休場が多い2人である。珍事と騒ぐほどのことでもないだろう。
さすがに鶴竜の師匠である陸奥親方(元大関霧島)は弟子の進退に言及しているものの、白鵬にそんな気配はない。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は毎年正月に白鵬にお年玉をもらい、弟子の運転手を買って出ているという。これでは進退を問えるはずもなく、引退するもしないも白鵬の胸ひとつだ。
白鵬は大相撲のめぼしい記録をほとんど塗り替えており、優勝44回に始まり、通算1170勝、年間最多勝10回などはいずれも歴代1位。さすがに今から双葉山の69連勝を超えるのは無理にしても、大半の記録は「後は数字を伸ばすだけ」という状況である。