正代初Vも「番付不在」と評論家苦言…白鵬は延命で高笑い
「横綱ならとにかく出場を」
本命不在の土俵が続けば続くほど、力士寿命が延びるのが横綱白鵬(35)だろう。横綱の地位を脅かす力士は皆無。今年3月場所のように、たまに出れば優勝できるのをいいことに、暇さえあれば休場しまくっている。
優勝回数44回は歴代最多。勝つには勝つが、同時に素行不良で厳重注意の常連でもある。協会には白鵬の言動を非難する電話や投書が殺到しているし、角界の先輩諸氏も苦言を呈している。
武蔵川親方(元横綱武蔵丸)が鶴竜と合わせて「横綱2人はもういつ引退してもいいよ。ケガをしたといっても言い訳にしか聞こえない」と突き放せば、この日、ABEMAで解説した、花田虎上氏(元横綱若乃花)も「横綱2人はとにかく出場して最後まで土俵を務めてほしい」と訴えていた。前出の中澤氏も「白鵬? とりあえず本場所に出てこないことには何も言えない。話すらできませんよ」と、半ば諦め気味だ。
しかし、白鵬にとってはそれらも馬耳東風ではないか。協会から厳重注意を食らっても、平気の平左でまた説教を食らうことの繰り返し。結果を出しているのだから文句はないだろうと言わんばかりに言いたい放題、やりたい放題なのだ。
新入幕の翔猿に、あわや賜杯を許しかねなかった今場所。大関以下、幕内力士がゴチャゴチャとドングリの背比べをしているのだから、自分は当分、安泰と白鵬の高笑いが聞こえてきそうだ。