“暴れ馬”澤村につく値段は? ロッテ経由でFAメジャー挑戦
「獲得に動く球団としてまずはマリナーズが挙げられます。今季は平野が一時、代役でクローザーを務めたほどで救援陣が手薄。ディポトGMは『値の張らないリリーフ投手を2、3人補強したい』と言っています。ダイヤモンドバックスも層の薄さは同様で、この2球団なら、通常リリーフが7人ベンチ入りする中で、澤村はセットアッパーとして2~4番手の位置付けになるでしょう。オリックスから平野が移籍したように、駐日スカウトの発言力が強く、日本人選手が移籍する可能性は高いといえます」
■「年俸は微増でもインセンティブで…」
他にはあるか。友成氏が続ける。
「狙い目はパドレスです。本拠地・ペトコパークが投手有利の広い球場であること。今年は14年ぶりにプレーオフ進出を決めるなど、急速に強化しているので補強にも積極的です。いずれも契約は2年250万~400万ドルくらい。年俸にすれば2億円ほどでしょう。今季年俸の1億5400万円からあまり上積みはなくても、『登板65試合』や『九回に抑えとして30試合』といった最大で100万ドル(約1億円)ほどのインセンティブをそれぞれ付けて、2本立てで補う可能性はある。現在、山口俊が在籍しているブルージェイズも野手に比べて育たないとされる投手の方は補強に頼っています。この4球団は絶対的なクローザーがいないため、名乗りを上げる可能性があります」
ダルビッシュ(現カブス)が日本から移籍した際に最初に在籍し、抑え不在のレンジャーズなども、候補に挙がっている。