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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

川内優輝をペースメーカーに…大阪国際女子マラソンの詭弁

公開日: 更新日:

■完走した場合の記録も公認

「今大会の全記録は『男女混合マラソン』扱いになり、ペースメークする男子選手が完走した場合は、その記録も公式に認められます」

 大阪国際女子マラソンという名の男女混合レースの出現である。日本記録は2時間19分12秒で、川内は100回目の2時間20分切りでギネス入りしたばかり。女装したり、沿道から「男だろう」と一喝されて全力で走り出したりしないか……。

 冗談はさておき、緊急事態宣言下の大阪で、こんな苦肉の策を弄してまで大会を実施する必要があるだろうか。

 東京国際女子の代表権を継いださいたま国際マラソンは昨年、代表権を返上し宙に浮いたまま。女子だけという“逆差別大会”の役割は終わっているのだ。

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