澤村レ軍入団合意報道 恩師は“幻のヤンキース入り”明かす
米国の野球に合ってる
結局、澤村は10年のドラフトで希望球団だった巨人を“逆指名”する形でプロ入り。1年目の11年に11勝(11敗、防御率2.03)を挙げて、新人王に輝いた。2年目にも10勝(10敗、防御率2.86)、リリーフに転向した15年に36セーブ、16年には37セーブで最優秀救援投手のタイトルも取った。が、成績が下降するとことさら制球難がクローズアップされるなど、ここ数年は苦しんだ。
「良くも悪くも注目されるのが巨人の宿命とはいえ、マイナス面をこれでもかと意識させられ、どんどんどつぼにはまる悪循環。環境を変えるしかないと思っていたところに、昨年のシーズン中にロッテへトレードされ、息を吹き返した。投球フォームから力みが抜け、巨人時代よりは制球も安定するようになった。打者が積極的に振ってくるパ・リーグの野球が澤村には合いました。メジャーはそのパに近い。力と力の勝負と言えば聞こえはいいが、向こうの打者は荒っぽい。三振を恐れずにスイングしてくるから、澤村の150キロのフォークボールは日本以上に威力を発揮するのではないか。160キロ近いストレートのスピード、球威、強さはメジャーの投手と比べても遜色ない。変化球の精度を高める必要はもちろんあるが、十分に勝負ができると思う」(高橋氏)
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昨年末、澤村は高橋氏に海外FA権を行使する旨を電話で報告。ロッテ残留も選択肢に入れながら、「結論は年が明けてからになると思います。決まったらまたご連絡します」と言っていたという。昨年、巨人で三軍落ちまで経験した剛腕が、10年の時を経てついにメジャーのマウンドに立つ。