大谷の打球速度が話題だが…圧倒的能力が“投げる”の弊害に

公開日: 更新日:

 投手としての大谷は、とにかく球速を追い求めている。かつて日刊ゲンダイの取材に「(バットに当てられても)タイミングさえ押し込めていればファウルになる。それで追い込めれば、フォークなり、スライダーなり、真っすぐなりで三振は取れるんじゃないかと思う」と答えていたし、球速を抑えて、その分、制球を良くしようと思わないかという問いには、「正しいフィジカルで、正しい投げ方をすれば球速も上がるし、コントロールも良くなる」と答えた。

 さる日本ハムOBがこう言った。

「大谷はスピードを抑えて制球優先の投球をやろうと思えばできるし、実際にやったこともある。左足を踏み出す際の歩幅をいつもより狭くし、制球も整っていた。そのときのフォームを固めれば良かったのに、実際にやったことは逆。いつも以上に歩幅を広げ、さらに球速を上げようとした。メジャーに行っても、大谷の基本的な考え方やスタンスは変わりません」

 本人が言うように「正しい投げ方」をすれば「コントロールも良くなる」だろうが、制球が定まらないのは「正しい投げ方」をしていないからではないか。スピードを求めるあまり、フォームが乱れている可能性もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド