1982年来日 韓国初のプロを率いた老監督との邂逅<上>
当時の読売クラブにはテクニシャンのジョージ与那城、ラモス、トレドといったブラジル勢に加えて小見、松木、戸塚、都並らクラブ育ちの日本代表選手が揃っていた。
試合前日。よみうりランドのグラウンドでハレルヤが練習を公開した。とはいえ、寒風吹きすさぶ中、取材現場を訪れたのは筆者一人だけだった。
現地で監督と思しき初老の老人に挨拶したところ、日本語で話しかけてくれた。韓国語を話せない筆者は「取材がスムーズに進む」と思い、心の中で「ラッキー」とつぶやいた。(この項つづく)