松山英樹の新たなテーマは「メジャーにいくつ勝つか」
「ウェルズ・ファーゴ選手権」11位、「AT&Tバイロン・ネルソン」13位と2週続けて小平智が好成績を収めて、やっと本来のゴルフに戻ってきました。
ここ2年は予選落ちの連続で、そのうえ昨季はコロナ禍による試合中止が相次ぎ、米ツアー撤退を考えてもおかしくない状況でした。
■復調の手応え
試合で結果を出せないと賞金を獲得できないばかりか、自信にもつながりません。それでもあきらめずに米国にとどまり、我慢強くトライし続けたその姿勢はプロとして素晴らしい。
米ツアーをあきらめるのは、日本ツアーに戻ってくるだけですから簡単です。しかし小平は困難な状況を頑張り抜いて、ようやく復調の手応えをつかんだわけです。
ひとつゴルフがかみ合ってくるとスコアをつくる「何か」が見つかります。
それはプロそれぞれ違いますが、パワーヒッターばかりのフィールドで、周りの飛距離に惑わされずに自分のゴルフに集中できる。おそらくロングアイアンの精度が上がってきたと思われ、先週は最終日に天候が崩れても8バーディー(3ボギー)を奪う勢いがあり、ゴルフに対する怖さや不安が払拭されたとわかります。