ロッテ連日トレード 捕手&リリーバー獲得の裏に佐々木朗希
■救援陣に負担
DeNAから獲得した国吉もそうだ。ロッテはリリーフ陣の屋台骨を支える29試合登板の唐川侑己がコンディション不良で交流戦終盤の登板を見合わせ、21試合登板のハーマンは腰痛で登録抹消中。21試合登板で防御率1.13と覚醒している佐々木千隼も疲労がたまっているなど、リリーフ陣の強化が急務だった。
「そこへ持ってきて、体力面に不安を抱える佐々木朗は1試合の球数を100球前後に制限され、いっても6回でマウンドを降りる。ここまで3試合の平均投球回数は約5.3回。必然的に佐々木朗の勝ち星は、リリーフ陣の頑張りに委ねられる。佐々木朗の登板試合は結果的に延べ11人の救援投手が登板していますから、その佐々木朗のためにもリリーバーの層を厚くする必要がありますからね」(前出の編成担当)
プロ12年目の国吉はキャリアのほとんどをリリーフ投手として過ごし、今季もここまで中継ぎで18試合に登板して1勝1敗、防御率5.16。196センチの長身から投げ下ろす150キロ台の直球とカットボールを武器とし、経験は豊富だ。
青学大出身の加藤匠はこの日、「(井口)監督が大学の先輩なので、リーグ優勝、日本一になって胴上げできるよう、頑張りたいです」とコメント。正捕手・田村の復帰は近いものの、自慢の強肩は佐々木朗にとっても心強そうだ。