ロッテ佐々木朗希 憧れの甲子園で「プロ初勝利」の今後
佐々木朗希(19)にとって、甲子園球場は特別な場所だ。
2年前の夏。佐々木のいた大船渡高は岩手大会を勝ち進み、あと1勝で甲子園というところまで勝ち進んだ。
迎えた花巻東との決勝戦。エース兼4番の佐々木はしかし、登板しないどころか試合にも出ずに、チームは大敗した。前日の準決勝で129球を投げていたとはいえ、甲子園出場のかかった大一番に出場すらしなかった“事件”は大きな反響を呼んだ。
その佐々木をあえて甲子園で登板させたのはロッテ首脳陣の思惑だという。
■今季のスケジュールはこの日の阪神戦から逆算したものだった
「佐々木の甲子園での登板は、かなり早い時期に決まっていた。というか首脳陣は、佐々木の今季のスケジュールを今回の甲子園から逆算して組んだと聞いています」と、ロッテOBがこう続ける。
「高校時代は甲子園で投げたくても投げられなかった。その甲子園で初めて投げることが、飛躍のきっかけになればという思いが首脳陣にはあったのでしょう。公式戦初登板だった16日の西武戦はもちろん、オープン戦初登板だった3月12日の中日戦から投げるイニングや球数は、今回の甲子園から逆算して決めていたというのです」