巨人18年ぶり球宴ファン投票選手ゼロ…95年、03年との“不吉な共通点”
「03年も阪神が首位を走って、仁志、元木、清水、阿部が次々と故障で離脱。なかなか主力が揃わなかったのが今年と似ています。投手陣も前年の02年に日本一になった際にフル回転した桑田、工藤、高橋尚、河原といった主力が調子を落とし、2年ぶりに防御率が4点台(4.43)と投壊状態に陥った。今年のチーム防御率はそこまで悪くない(3.36でリーグ3位)が、菅野、デロラサ、中川といった主力を故障で欠いている。03年は阪神が18年ぶりにリーグ優勝したことで、シーズン終了後に就任2年目の原監督が事実上の解任となった。まさにトラウマになるようなシーズンだったはずです」
95年は斎藤、落合、松井といった球界を代表する選手を揃えながら、史上初めてファン投票選出ゼロに終わった。この年もダイビングキャッチを試みた桑田が右ヒジを負傷して戦線離脱。95年と03年はいずれも優勝した翌年にリーグ3位に終わっている。今後、選手間投票、監督推薦があるとはいえ、巨人の選手がファンにソッポを向かれる年は、それなりの理由があるということなのだ。
28日現在、巨人は首位阪神に2.5ゲーム差の2位に迫っているものの、球宴でセの指揮を執る原監督にとっては、何とも歯がゆい結果に違いない。